これぽーと2023年12月31日これぽーと的2023年よかった展覧会これぽーとを2020年夏に始めて今年で3年以上が経ちました。いつもお読みいただきありがとうございます。記事本数も120本を超えました。これまでたくさんの方に書いていただいた全国の美術館の常設展レビューがここには詰まっています。...
これぽーと2023年10月8日西洋美術館 旧浪華倉庫:かつての倉庫を活かした大空間で感じる、工芸作家たちの新しい表現の挑戦(豊平哲平)「運河の街」で知られる、北海道小樽市。昨年度はおよそ400万人が訪れた観光地です。 かつての小樽は北海道の物流の拠点として大変栄えていました。その繁栄ぶりを運河沿いにならぶ石造りの倉庫が象徴しています。 小樽芸術村の施設の1つ、西洋美術館もかつては倉庫として使われていました...
これぽーと2023年3月5日竹中大工道具館:道具から見る木造建築の歩み(東佳子)石を磨いただけの斧で木を伐り倒していた時代がありました。竹中大工道具館の常設展は石斧から始まります。石斧の展示横にあるタッチパネルに手を触れると、実際に木を切る映像の再生が始まりました。その隣にはレプリカがあります。握りこぶしよりもひとまわり大きい石に木製の柄を付けたもので...
これぽーと2023年1月15日ひろしま美術館:フランス近代絵画が日本の絵画に与えた影響(山本知恵)はじめに 2022年の暮れに、広島市中心部にあるひろしま美術館を見学した。ひろしま美術館とは、広島銀行の元頭取で戦後に美術作品に癒された経験を持つ初代館長の井藤勲雄のもと、「愛とやすらぎのために」をテーマとして設立された美術館である。...
これぽーと2023年1月8日ひろしま美術館:「愛とやすらぎ」の美術館で鑑賞するフランス近代絵画(山本知恵)はじめに 広島県庁や広島市民病院、そごう広島店などの大型商業施設が林立する広島市中心部の一角に、ひろしま美術館がある。賑やかな街中にありながら、一歩ひろしま美術館に足を踏み入れるとまるで別の時間が流れているかのような静けさと安らぎに包まれる。これはこの美術館を取り囲む広島市...
これぽーと2022年12月30日これぽーと的2022年よかった展覧会これぽーとを2020年夏に始めて今年で2年以上が経ちました。いつもお読みいただきありがとうございます。記事本数も、もうすぐ120本になります。これまでたくさんの方に書いていただいた全国の美術館の常設展レビューがここには詰まっています。今回は年末ですので、これぽーと参加者(有...
これぽーと2022年12月11日京都工芸繊維大学美術工芸資料館:流れの120年先にて(松村大地)1.もっとも身近な美術館として 京都市の市街地の北のはずれ、ちょうどイチョウ並木の紅葉がきれいな北山通の近くにある大学に通っている。現在はいわゆる理系の単科大学に分類されるらしいが、その起源にあたるのが「デザインの夜明け-京都高等工芸学校初期10年-」展の舞台の京都高等工芸...
これぽーと2022年12月4日武蔵野美術大学美術館:「見えないもの」を具体的な形に見立てる「いのり」の造形美(おおもりひろこ)武蔵野美術大学民俗資料室では、9万点もの民具の収蔵資料があり、今回そのコレクションの中から編集した書籍「民具のデザイン図鑑」をもとにした展覧会が開催されています。 民具とは当時の人々の生活のためにつくられたもの。使う人の身体の大きさや能力に対して適しているものを、機能性を重...
これぽーと2022年11月13日東広島市立美術館:自分を見つめなおすきっかけをくれた「時空の旅」(山本知恵)東広島市立美術館外観 はじめに 2年前の2020年11月3日、私の地元である東広島において、東広島市立美術館がリニューアルオープンした。この美術館は、それまでは市の中心部からやや離れた場所にある古い建物で「知る人ぞ知る」という雰囲気であったと思う。...